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王宮にて
 紹介状を渡すことで、王城に足を踏み入れることを許されたSacra一行を待っていたのは、あからさまに汚いものを見るような視線であった。
 ふ〜んだ。あたしだって、本当はお姫様なんだから。
 開き直ったSacraは堂々と胸を張って歩いていく。その後ろを、コソコソとSaburoがついて行く。もしかして、白い目で見られているのはSaburoなんじゃないか?
 Sacraは謁見の間の直前で、再び衛兵に呼び止められた。ここから先は入れてくれないらしい。
 「宰相さんにお会いしたいんですけど……」
 「なに? ああ、ウィンダス領事館の者か。宰相殿はお忙しいのだ。そこでちょっと待っておれ」
 ちょっとと言ったくせに小一時間待たされた挙句、出てきたおじさんは開口一番こう言った。
 「我がサンドリアの力をもってすれば、お前達の力など借りる必要もない事なのだが、ウィンダス領事がぜひにと申し出ておるので、特別に任務を命じてやろう」
 どうしてエルヴァーンは、こうも癇に障ることを堂々と口に出すことが出来るのだ? そういえば、もう一人の従者Imalaもエルヴァーンだったな。あいつも要マークだ。
 「さて、すでに森で見かけたかも知れぬが、最近サンドリアの近くではオークどもの動きが活発になっている。それも、本来お前達のように粗野で無能なはずの連中が、統制の取れた行動を取るようになって来たのだ。これは新たに強力な首領が現れた兆しかも知れぬ」
 今にもぷちっと切れそうになるSacraをSaburoが必死に抑えているのを知ってか知らずか、宰相殿は話を続けた。
 「そこでだ。お前達には、ここロンフォールの森の北西にあるオークどもの砦『ゲルスバ砦』に行って、首領の一匹を倒して来て欲しいのだ。ああ、報告は直接ウィンダス領事館に行ってくれ。わしは忙しい身なのでな」
 それだけ伝えると、宰相はすたすたと立ち去ってしまった。むう。せっかく来たので、王城の中を見学していこう。
 と言っても、中に入れてもらえたのは、騎士団の控えの間と中庭、そして中庭から続く、今は亡き王妃ローテの花園だけだった。
 サンドリア国王はいまだ壮健だが、王妃は若くして亡くなり、王室には成人したばかりの歳の近い王子が2人いる。街の噂では、この2人のどちらが次の後継者になるかで、なにやら揉めているらしい。しかも、2つある騎士団がそれぞれの王子の後ろについているというのだから穏やかではない。
 これは本国に帰ったらぜひとも報告しなければ。メモメモ。
 そして、問題はオークだ。背格好はゴブリンを2まわりほど大きくしたような獣人で、鳥人間のヤグード(ウィンダスの近郊に棲む獣人)よりは、はるかに人間に近い格好をしている。粗野で凶暴だが、機械仕掛けを使いこなすという知的な面もあり、なかなか馬鹿には出来ない。
 確かに、ここに来る途中、森の中でそれらしき獣人は見かけていた。サンドリア騎士団が活躍しているせいか、城の周りには弱そうなオークしかいなかったが、砦ともなれば相当強力な奴が出てくるに違いない。そういえば、Saburoが泣きついてきたのも強力なオークに歯が立たなかったためだったな。否定しても駄目だぞ。姫はちゃんと日記につけているのだ。
 かくして目標は定まった。目指すはオークの砦だ。
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