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サンドリア王国
 エルヴァーン族……それは誇り高き戦士。サンドリア王国はそんな彼らの国だ。
 サンドリアの王都にやって来たSacraがまず驚いたのは、綺麗に整備された街の区画だった。
 城門を入ると、東西に広い街路が延び、正面には巨大な凱旋門がそびえ立っている。ウィンダスの迷路のような街並みとは大違いだ。
 「ほえ〜」
 声にならない声を出しながら、Sacraは完全におのぼりさん状態で街の中を歩き回った。
 首が痛くなるくらい上を見上げながら凱旋門をくぐると、そこは円形の広場だった。広場の中央には噴水があり、さらにその先には堅固な王城が、右手には荘厳な大聖堂が見える。さらに、広場の周囲を囲むように、各国の領事館が並んでいる。
 「ほええ〜」
 夢遊病者のようになったSacraは、王城の方に向かって歩いていった。すると、入り口で門番に呼び止められた。
 「なんだお前は。ここはお前のような者の来るところではない!」
 ふと我に返ると、後ろの方から街の人々が囁き合う声が聞こえてきた。
 「国王の冒険者優遇政策にも困ったものだ」
 「昔のサンドリアはエルヴァーンだけの美しい都だったのに」
 「今はどこの馬の骨とも知れない者たちが闊歩しているのだからな」
 「まったく嘆かわしい……」
 え、もしかして、あたしって歓迎されてないの? 招かれざる客って奴?
 エルヴァーン族は誇り高く、それだけに他の種族を快く思わないとは聞いていたが、こんなに露骨に嫌われてしまうとは。Sacraは突然、広い街の中でひとりぼっちになったような孤独感に襲われた。自然と涙が込み上げてくる。
 「えぐっ、えぐっ」
 「姫様、お久しゅうございます」
 「Saburo……?」
 そこに居たのは、Sacraの前にうやうやしくひざまずいたSaburoであった。
 「こわかったよ〜! さびしかったよ〜!」
 「姫様、わたしがおりますれば、ご心配には及びません」

 ウソつけ。

 と心の中で思ったSacraだったが、この巨大な都で知り合いがいるというのは心強いものだ。
 従者を得たSacraは、さっそくウィンダス領事館を訪れた。
 駐サンドリア領事は、感じのいいタルタル女性だった。
 「まあまあ、遠いところをよくお越しくださいました。本国から各国の事情を調査するように指示を受けていると思いますが、ここサンドリアでは王城にいる宰相殿の指図に従ってください。これが紹介状です。あと、この国でなにか困ったことがあったら、いつでも領事館に来てくださいね」
 ああ、やっぱりウィンダス人はあったかいなあ。
 心から自分の生まれた国を誇りに思うSacraだった。
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